発砲スチロール容器を電子レンジで加熱

テイクアウトしたお弁当が発泡スチロールの容器に入っていることは、よくあることです。
自宅に戻ったら、そのまま電子レンジで温め直したくなるかもしれません。しかし、発泡スチロールの容器をそのままレンジで加熱するのは避けるべきだとご存知ですか?

例えば、吉野家やすき家の牛丼も発泡スチロールの容器に入っていることが多いです。再度加熱する際は、陶器などの耐熱皿に移してから温めることをおすすめします。

この記事では、発泡スチロール容器を電子レンジで使用するリスクと、安全にお弁当を温め直す方法をご紹介しましょう。

この記事のポイントは以下の通りです。

この記事のポイント3つ
  • 発泡スチロール容器をレンジで使用してはいけない理由
  • テイクアウトした吉野家・すき家の牛丼を安全に温める方法
  • 電子レンジで発泡スチロールが溶けてしまった場合の対処法

発泡スチロール容器をレンジで使ってはいけない理由

発砲スチロール容器に入ったお弁当
電子レンジで発泡スチロール容器を使うのは、適していないとされています。

冷めた牛丼やお弁当を、そのまま発泡スチロールの容器ごと温めてしまうことがありますが、これは避けるべきです。その理由を以下に説明します。

耐熱性が低い

発泡スチロールはポリエチレンを含み、耐熱温度が80度から90度と低いため、レンジで加熱すると変形や溶解の恐れがあります。

発泡スチロールは軽量で、ほとんどが空気でできているため、空の状態では溶けませんが、中身が加熱されると溶け出すリスクが高まります。

特に食品が80度を超えると、容器が溶け始めることがあります。

加熱による収縮と破損

一部の発泡スチロール製品は、電子レンジで加熱すると縮んだり、穴が開くことがあります。

過去に挽肉をそのまま発泡スチロールのトレーで解凍した際、トレーに穴が開いた経験があり、それ以来、手間をかけてラップに包み直すようにしています。

解凍時でも破損することがあるため、発泡スチロール容器での加熱は控えた方がよいです。

テイクアウトした吉野家やすき家の牛丼を自宅で安全に温める方法

吉野家やすき家から持ち帰った牛丼を温め直す際は、発泡スチロールの容器ではなく、電子レンジ対応の耐熱容器に移し替えてください。

使用するべき耐熱素材は以下の通りです

使用すべき耐熱素材
  • 陶磁器
  • 耐熱ガラス
  • シリコン製容器
  • 耐熱温度が140℃を超えるプラスチック
  • 磁器

これらの容器に移し替えてから電子レンジで加熱してください。

面倒に感じるかもしれませんが、発泡スチロールが溶けてしまうと火災の原因になる可能性もあるため、必ず移し替えを行ってください。

発泡スチロールが電子レンジで溶けてしまった時の清掃方法

温水での除去方法

約70℃~80℃の温水に浸したガーゼや布で、溶けた発泡スチロールを優しく拭き取る方法です。熱湯を使う際は火傷に注意してください。

割りばしをガーゼに巻いてお湯に浸してから、溶けた発砲スチロールを丁寧にすり落とすとよいでしょう。

重曹水での清掃方法

重曹は万能の清掃アイテムです。電子レンジ内で溶けてしまった発砲スチロールの清掃にも活躍します。

具体的には、水1カップに重曹を大さじ1入れて沸騰させた後、冷ましてからタオルに含ませ、溶けた発泡スチロールを拭き取ります。

溶剤の使用

溶けたビニールを溶かすシンナーやトルエンといった溶剤を使用することも可能です。

ただし、臭いが残る場合があるので、他の方法で取れない場合にのみ使用するのが良いでしょう。

溶剤で汚れをふき取ったあとは、毎日使っている洗剤で念入りに拭くことを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

この記事では、発泡スチロール製の容器を電子レンジで使用しない理由、テイクアウト食品の安全な温め直し方、そして誤って溶けてしまった発泡スチロールの掃除方法について説明しています。

発泡スチロールは高温に弱く、電子レンジで加熱すると食品と接触している部分から溶け出す可能性があるため、使用を避けるのが望ましいです。

例えば、吉野家やすき家などのテイクアウト食品は、耐熱皿に移し替えてから温め直すことを推奨します。

もし発泡スチロールが電子レンジで溶けてしまった場合には、温水を使って溶けた部分を柔らかくしてから削り取ったり、重曹水で拭き取る、あるいは専用の溶剤を使用して清掃するなどの対処法があります。

テイクアウト食品を再加熱する際は、発泡スチロール製の容器から別の耐熱容器に移し替えることを忘れずに行いましょう。