生徒会で話し合う学生たち

「生徒会選挙で注目を集める公約、どんなものがいいだろう?」
そんな疑問にお答えします。

この記事でわかることは次の通りです。

  1. 生徒会公約で印象に残る12のアイデアをご紹介
  2. 効果的な公約の書き方と重要なポイント
  3. 中学校と高校での公約の違いについて
  4. 公約を作成する際に避けるべき注意点
  5. 選挙結果を左右する要素の一つである「公約」

有権者は立候補者の人柄や情熱を評価しますが、それと同時に「具体的に何を成し遂げようとしているのか」にも注目しています。

演説の後でも【記憶に残る】ような公約を作りたいものですよね。

この記事を読めば、公約作成のコツがつかめます。それではみていきましょう。

生徒会の公約!インパクトあるアイデア12選

生徒会で活動中
まずは、インパクトのある12個のアイデアをご紹介します。その後、いくつかピックアップして解説しますね。

  1. 校則の見直し
  2. 意見箱の活用促進
  3. 私服登校デーの導入
  4. 個人用ロッカーの新調
  5. トイレの改修
  6. 生徒会活動の可視化
  7. 挨拶運動の実施
  8. 月に一度「世界の給食」を実施
  9. 学年を越えた班での給食会
  10. 購買部や食堂のメニュー充実
  11. 参考書や図書の増強
  12. 地域清掃活動の推進

これらを順に解説していきます。

実現可能なアイデア

1~7は、過去に実際に実現した公約例です。特に校則の見直しは、時代の流れに合わせて変更が求められることが多く、SNSなどで話題になることもあります。

兵庫県丹波市の高校では、「校則の見直し」を公約に掲げた生徒が選ばれ、その後、3つの校則が改正されました。

部署間の連携で実現を目指す

8~11については、関係部署との連携次第で実現可能なアイデアです。

例えば、図書室の蔵書については、図書委員会が定期的に新しい本を購入する機会があります。

その際に生徒会が全校生徒にアンケートを行うことで、多くの意見を反映した図書室作りができるかもしれません。

学びと地域貢献の両立

12の地域貢献活動は、授業との相性も良いでしょう。

SDGsへの関心が高まる中で、学校全体としても取り組みやすい活動だと思います。

生徒会公約の作り方!ポイントとコツ

ここからは、公約の作り方について、「考え方」と「構成」の2つの観点から解説します。

【考え方】生徒のニーズを掴む

公約は、生徒たちが「実現してほしい」と願うことを具体化する内容が求められます。

生徒たちが何を求めているのかを知るためには、直接聞いてみるのが最も効果的です。

友人や先輩・後輩に意見を聞いたり、普段から周囲の声に耳を傾けたりして、改善すべき点や気になることをメモしておくと、共感を呼ぶ公約を作るヒントになります。

メリットとデメリットを考える

公約を作る際には、その内容が持つメリットだけでなく、デメリットも考慮することが重要です。

これにより、反対意見を予測し、それに対する対策を講じることで、より堅実な公約に仕上げることができます。

【構成】確信を持って伝える

「~します!」といった形で、公約の文末は断定的にしましょう。自信がないように見えると、支持者は不安を感じてしまいます。

ただ、断定的な言い方には不安もあるかもしれません。そういった場合は、公約を何度も見直し、演説練習を重ねることで、自然と自信がついてくるでしょう。

簡潔かつ具体的に

初めて聞く人にもわかりやすくするために、簡潔かつ具体的な表現を心がけましょう。難しい言葉や抽象的な表現は避け、実行可能であることを明確に伝えることで、公約の説得力が増します。

例えば、「『スマイルあいさつ運動』を実施。毎月1位のクラスを表彰し、年間1位のクラスには副賞を授与します」というように、具体的に伝えるとイメージしやすくなります。

中学校と高校での公約の違いとは?

中学校と高校では、生徒会の公約に求められる基本的な要素は大きく変わりません。

しかし、高校では、生徒に任される範囲が広がり、生徒会の影響力や発言力がより強くなる傾向があります。

例えば、文化祭の運営は高校生徒会が主導することが多く、その規模や予算も中学校に比べて大きくなります。このため、高校では中学校以上に具体的で計画的な公約が求められると言えるでしょう。

公約作成時に避けるべきポイント

実現不可能な内容を避ける

公約とは、公の場での約束です。そのため、実現が難しいものを公約にすると、後々信頼を失うリスクがあります。

インパクトを狙いすぎて、現実的でない公約を掲げるのは避けましょう。

抽象的な内容を避ける

曖昧な公約では、有権者から「本当に実現する気があるのだろうか?」と疑われる可能性があります。

何をどう実現するのか、具体的に示すことが大切です。

利益にならない公約を避ける

自己中心的な公約では、生徒たちの共感を得ることは難しいです。有権者である生徒たちは、自分たちの声を代弁してくれる候補者を求めています。

生徒たちが本当に求めているものは何か、それが学校全体の利益にも繋がるかをしっかり考慮して、公約を作成しましょう。

まとめ

    • 日頃から周囲の声に耳を傾け、公約のアイデアを見つける
    • 公約の文末は断定的にし、自信を示す
    • 高校では、中学以上に具体性と計画性が重要
    • 生徒や学校全体に利益をもたらす内容を考える

    生徒会活動の中で公約を作るのは、思った以上に難しいことも多いでしょう。

  • そんな時には、先生に相談するのも一つの手です。先生に事前に意見を聞いておけば、役員としての活動もスムーズに進むでしょう。公約は、生徒会の方向性を決める重要な要素です。じっくりと時間をかけて、慎重に考えてくださいね。